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2013/01/06

《和訳》息子グレゴリーとのiPhone使用誓約書 (Gregory's iPhone Contract)


息子グレゴリーとのiPhone使用誓約書


2012/12/25

グレゴリーへ

メリー・クリスマス!
あなたもついに、iPhoneオーナーの仲間入りです!やったね!

あなたは責任感のあるお利口な13歳。この贈り物を受け取るのにふさわしい子です。
ただし、この贈り物を受け取るからには、守らなければならないルールや規則があります。
以下の条件をしっかり読んで、守ってください。

私には母として、あなたを道理をわきまえた、健全な若者に育てる義務があります。
それは、テクノロジーに支配されるのではなく、テクノロジーと共存できる人間にするということ。

以下の条件を守れなかった場合、あなたはiPhoneの所有権を失います。

大好きな大好きなあなたと何百万件ものSMSをやりとりするのを楽しみにしています。

  1. これは私のiPhoneであり、私が買ったもの。私が代金を払うものです。それを私はあなたに貸しているのだということを忘れないこと。感謝を忘れないでね。
  2. パスワードは必ず私に教えること。
  3. 端末が鳴ったら必ず出ること。これは「電話」です。なので、マナーをわきまえて、きちんと「もしもし」と言いましょう。たとえ発信者が「ママ」や「パパ」であっても、決して無視しないで、必ず出ること。
  4. 学校のある日は、午後7:30きっかりに、週末は午後9:00きっかりに、どちらかの親に端末を返すこと。端末は次の朝の7:30まで電源OFFになります。相手が固定電話しかなく、相手の親が先に電話に出る可能性がある場合は電話はせず、SMS(※訳注)も送らないこと。自分の直感を信じて、相手を思いやる気持ちを忘れないように。
  5. 学校には持っていかないこと。SMSをする相手とは、直接話をしなさい。人生のスキルを磨きましょう。※半日登校日や修学旅行、部活の場合は、別途検討します。
  6. 万が一、端末を トイレに落としてしまったり、床に叩きつけてしまったり、紛失したりした場合、修理費や購入費は自己負担すること。芝刈りをしたり、ベビーシッターをしたり、貯金をためたりすることで、自分で対応しなさい。必ず起こり得ることなので、きちんと備えること。
  7. iPhoneのテクノロジーを使って、人に嘘をついたり、馬鹿にしたり、だましたりしないこと。
    人を傷つけるような会話には加わらないで、人のためになることを第一に考えなさい。なるべく問題に巻き込まれないようにしてください。 
  8. 人に面と向かって言えないようなことを、この端末を通じてSMSしたり、メールしたり、発信しないこと。
  9. 相手の親が目の前にいたら絶対に言えないことを、この端末を通じてSMSしたり、メールしたり、発信しないこと。自制の心を働かせましょう。
  10. ポルノは禁止。Webでは私とシェアできるような情報を検索するようにしてください。何が疑問があれば、誰か(できれば、ママかパパ)に訊くこと。
  11. 公共の場では、電源を切るか、マナーモードにすること。とくにレストランや映画館、あるいは人と話しているときはなおさらです。あなたは決して失礼をしない子です。iPhoneがそれを変えるようなことがあってはダメ。
  12.  あなたの大事な所の写真を送ったり、誰かの大事な所の写真を受け取ったりしないこと。そこ、笑わない。あなたがどんなに賢い子でも、いつかその誘惑にかられる時期がきます。これはとてもリスクのある行為で、あなたの青春時代、学生時代、そして社会人としての生活を壊してしまう可能性があります。絶対によくない選択なのです。インターネットはあなたよりはるかに広大で強大。こういった深刻なものを消し去るのは容易なことではないし、まして風評ならなおさらです。
  13. 写真や動画を撮りまくらないこと。何もかもを記録する必要なんて、ありません。色々な経験を自分自身で感じてください。その記憶は永遠にあなたの中に残るでしょう。
  14. ときには、iPhoneを家に置いてでかけること。そして、その判断に自信を持つこと。これは生き物ではないし、あなたの一部でもありません。これなしでも生活できるようにしてください。FOMO(fear of missing out:自分が取り残される不安)よりも大きく、強い人間でいてください。
  15. あなたの友達全員が聴くような音楽ばかりではなく、新しい音楽や古い音楽もダウンロードすること。あなたの世代は、人類史上かつてないほど多くの音楽にアクセスできるのよ。このメリットを存分に生かして、あなたの視野を広げてください。
  16. ときには、ワードゲームやパズルなどの頭脳ゲームで遊ぶこと。
  17. 上を向いて歩くこと。自分の周りの世界で何が起きているのかをよく見て歩いてください。窓から外を覗いてみてください。鳥のさえずりに耳を傾けてください。散歩してください。知らない人に話しかけてみてください。グーグル検索せずに、外の世界に飛び出してみてください。
  18. たぶん、あなたは失敗します。その時には、この端末をあなたから奪うことになります。でも、その時は一緒に話し合いましょう。また一から始めましょう。私もあなたも、いつも互いに何かを学び合っています。私はあなたのチームメイト。だから、一緒に考えていきましょう。

あなたがこれらの条件に同意してくれることを願っています。これらの条件のほとんどは、iPhoneの使い方ではなく、人生をうまく生きていくための条件といえるものなのだから。あなたは、めまぐるしく変わり続ける世界に生きています。それは、とてもエキサイティングで魅惑的な経験だと思う。だからこそ、なるべくシンプルに生きてほしい。どんな機械やガジェットよりも、あなたの強い意思の力と大きな心が勝るのだということを忘れないで。

あなたが大好きです。
素晴らしいあなたのiPhoneの世界を楽しんでね。

メリー・クリスマス!

沢山のキスを込めて


ママより


※訳注:SMS=ショート・メッセージ・サービスの略。日本でいう「Cメール」(au)や「ショートメール」(ドコモ)などのことだが、最近のスマホでは電話番号だけでSMSも送れるようになっているものが多い。英語では通常「テキストする(texting)」という。

新しいガジェットでママと一緒にあそぶグレゴリー君
(写真:
Good Morning America)

Original Text by: Janell Burley Hofmann
Original Translation by: Akira Uchimura
New Translation by: Office BALÉS
Related Report: BLOGOS
Comments: BLOGOS

※一部読者から指摘を受け、翻訳に漏れがあることがわかり
翻訳を修正しました(赤字箇所)。ご指摘ありがとうございました。

2013/01/04

MESSAGE FROM KIYOSHIRO IMAWANO, THE ROCK LEGEND

Original message: Japanese
Background: Japanese
Readout: 1/2 2/2

Original TItle: 日本国憲法第9条に関して人々はもっと興味を持つべきだ
"People Should Pay More Attention to the Article 9 of Our National Constitution"

[Readout: 1/2]

After the earthquake there comes war. 
Politicians wanting their military will talk big on TV. 
And they will fool their people into going to war,
while they just sit and watch from their little sanctuary.
It's been five years since the Great Kobe earthquake.
I remember waking up in a room flooded with water in Osaka.
I turned on the TV and I saw about five parts of the city on fire.
But I thought they would subside soon so I went right back to sleep.
When I woke up six hours later, the entire city of Kobe was up in flames.
What the fuck is wrong with this country?
The reconstruction money fell into the hands of the big-shot contractors,
while local construction companies were filing bankruptcies.
This is what Japan—my own country—is all about.
A politician retained his power using his long-dead movie star brother's name as a catch.
That brother starred in a film as a drummer and he admitted he's not about rock n' roll.
The politician is so tainted with anti-Americanism that he can't take it back no more.
Soon, R&B and rock n’ roll will be outlawed.
Politicians are all so fond of the "Defense Agency."
They taunt they want to help others and help maintain world peace, 
while the truth is that they just wanna use the military to conquer the entire world.
Do I sound like a communist?
I only strive doing rock n' roll.
Yes, I lived on music for so long that didn't sell.
I never thought about learning anything from it.
I was just happy doing my thing. 
I never thought about using it for any particular purpose.
I'm not like those assholes; 
assholes who deceive and use their people
What in the hell do they think they can achieve through that?
And what’s with the budget?
Who is deciding what to do with it?
There are people who will kill for a hundred grand.
And there are people who move tons of money, just like that.
What the hell is wrong with this country?
Yes, the country I was born to and grew up in.
[Readout: 2/2]
Well, let's think about it...
Article 9 of our National Constitution.
Doesn't it sound exactly like what John Lennon would say?
I mean, we're saying that we will renounce war and strive for world peace.
We ARE exactly like John Lennon.
Forget about wars. Let's live in peace.
And let's live in a fair and equal world.
Then I think we can all be happy.
Kiyoshiro Imawano

Published: September 2000
Translated and adapted by: Office BALÉS


About the Original Author: Dubbed "The King of Rock" in Japan, the late Kiyoshiro Imawano wrote this piece in 2000 for his book but did not publish it in the main chapters. His long friend, an influential artist, and avid peace activist and anti-nuclear supporter Reiko Yukawa tweeted the photocopy of the manuscript that caught many of her followers' attention at the end of 2012. Imawano was a long anti-nuclear and peace activist who wrote and performed the controversial cover of Elvis's "Love Me Tender"  as an anti-nuclear protest track which was too controversial that his distributor, Toshiba EMI (group company of one of the nuclear giants) decided to cancel the release of his album. Right up to his death in May 2009 at the age of 58, he remained an active peace advocate who always chanted love and peace in his concerts.