- FULL REMARK (ENGLISH) *Not a word-by-word dictation and/or translation.
- 発言の詳細 (JAPANESE) ※但し、一字一句の精緻な書き起こしではない。
麻生副総理が29日に都内の講演で発言したとされる内容の国内外での報道内容は次の通り。National and foreign media reports on the DPM Taro Aso's speech made in Tokyo:
⇒麻生副総理の撤回表明後に行ったまとめ(8/2追記)
Compilation of tweets on retraction of the remarks (Japanese only)
《音声/AUDIO》
《日本/JAPAN》
読売新聞
改憲「狂騒、狂乱の中で決めるな」…麻生副総理
「ワイマール憲法もいつの間にかナチス憲法に変わっていた。あの手口を学んだらどうか。(国民が)騒がないで、納得して変わっている。喧騒けんそうの中で決めないでほしい」
東京新聞
あの手口を学んだらどうか 麻生氏の発言要旨
「静かにやろうや」ということで、ワイマール憲法はいつの間にか変わっていた。誰も気がつかない間に変わった。あの手口を学んだらどうか。僕は民主主義を否定するつもりもまったくない。しかし、けん騒の中で決めないでほしい。
朝日新聞
麻生副総理の憲法改正めぐる発言内容
「憲法はある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口に学んだらどうかね。わーわー騒がないで。本当にみんないい憲法と、みんな納得してあの憲法変わっているからね。ぼくは民主主義を否定するつもりはまったくありませんが、私どもは重ねていいますが、喧噪(けんそう)のなかで決めてほしくない。」
産経新聞
「本人が答えるべきだ」麻生氏発言に菅長官
「ドイツのワイマール憲法はいつの間にか変わっていた。あの手を学んだらどうか」
WSJ日本語版
「ナチスの手口に学べば」─麻生氏、改憲めぐり発言
「ドイツのワイマール憲法もいつの間にかナチス憲法に変わっていた。誰も気が付かなかった。あの手口に学んだらどうかね」(時事)
《韓国/KOREA》(日本語/JAPANESE)
中央日報
【社説】ナチス式の憲法改正に言及した日本の極右政治家
「ドイツのワイマール憲法は(ナチスによって)誰も知らないうちに変えられていた」「この方法を参考にしてはどうか」
東亜日報
麻生副首相「ナチスのように誰も気がつかない間に改憲を」
「ドイツのワイマール憲法はいつの間にか変わっていた。誰も気がつかない間に変わった。あの手口を学んだらどうか」
《中国/CHINA》(日本語/JAPANESE)
中国網日本語版(チャイナネット)
麻生副総理がナチズム称賛、国際社会から非難集中=中国報道
「ドイツのワイマール憲法は誰も気づかないうちにいつの間にかナチス政権の憲法に変わっていた。その(ナチスの)手口を学んだらどうか。そうすれば、(国民は)騒ぐこともなく、(憲法改正を)受け入れるだろう」
《ロシア/RUSSIA》(日本語/JAPANESE)
VOR(ロシアの声)麻生副総理 日本憲法の「ワイマール式改正」を求める
「ドイツのワイマール憲法はいつの間にか変わっていた。誰も気がつかない間に変わった。あの手口を学んだらどうか」
《国外/OVERSEAS》
米国/UNITED STATES
Wall Street Journal
Japan Finance Minister’s ‘Weimar Constitution’ Comment Draws Fire
“Germany’s Weimar Constitution was changed before anyone noticed. It was changed before anyone was aware. Why don’t we learn from that technique,” Japanese media quoted Mr. Aso as saying. The comments were confirmed by his office.
(仮訳)「ドイツのワイマール憲法は 誰も気付かないうちに変えられていた。誰も気付かないうちに変えられていたのだ。あの手法から学んではどうか」日本のメディアは麻生氏がこう述べたと報じた。この発言について麻生氏の事務所は事実とみ
The Japan Times
Aso’s Nazi-inspired quip rubs Seoul the wrong way
“I don’t want (people) to make a decision in an uproar. . . . The Constitution should be revised based on public opinions that carefully examined the situation,” Aso reportedly said. “I don’t want (people) to discuss revising the Constitution in a frenzy.”
(仮訳)「喧噪の中で決めないほしい。憲法は状況をよく見極めた国民世論に基づいて改正されるべきだ。」麻生氏はこう述べたとされる。「わーわー騒ぐ中で憲法の改正を議論してほしくない」
“(The Nazis) did it in a ‘let’s-keep-it-quiet’ manner, and the Weimar Constitution was changed almost before people realized it. Why don’t we learn from that method?” Aso said.
(仮訳)「(ナチス)はひそやかにやってのけた。ワイマール憲法は、ほとんど人々が気付く前に変えられていた。その手法から学べないかね?」
香港/HONG KONG
The Standard
Bungling Aso’s Nazi jibe not so nice
“The German Weimar constitution changed, without being noticed, to the Nazi German constitution. Why don't we learn from their tactics?''
(仮訳)「ドイツのワイマール憲法は、気付かれることなく、ナチスドイツの憲法へと変えられた。彼らの戦法から学べないかね?」
韓国/KOREA
Arirang News
Japanese Finance Minister Taro Aso comes under fire for Nazi remarks
According to Kyodo News Agency, Aso suggested in a lecture in Tokyo that Japan study how Germany's Weimar Constitution was transformed into the Nazi regime, before anybody realized what was happening.
(仮訳)「共同通信によると、麻生氏は東京で行った講演で、ドイツのワイマール憲法は、誰も何が起きているかを気付かないうちに、ナチスの体制へと変貌していたことから日本は学ぶべきだと述べた」
オランダ/NETHERLANDS
Nieuws.nl(※英語にGoogle翻訳/Translated via a googletranslate)
Vice Premier Japan takes Nazis as an example
"The German Weimar Constitution was, without being noticed, replaced by a Nazi constitution. Why do not we learn from these tactics?"
(仮訳)「ドイツのワイマール憲法は、気付かれないうちに、ナチス憲法と入れ替わっていた。この戦法に学べないか?」
ドイツ/GERMANY
ZEIT Online(※英語にGoogle翻訳/Translated via a googletranslate)
Japan's finance minister takes Nazi reforms as a model
"The Weimar Constitution was, without it being noticed, towards the Nazi German constitution changed. Why do not we learn from their tactics?"
(仮訳) 「ワイマール憲法は、気付かれないうちに、ナチス憲法へと変えられていた。この戦法に学べないか?」
2 件のコメント:
問題は後半の「いつのときからか、騒ぎになった。」以降。
麻生氏が、自民党員に、
改憲を民意に反して実現させるための手口を教えている場面
にしか見えない。
「いつのときからか、騒ぎになった。騒がれたら、中国も騒がざるをえない。韓国も騒ぎますよ。
静かにやろうやと。
憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。
だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね。」
と言った後の
「(改憲を)喧噪のなかで決めてほしくない」
を自然に解釈すれば、
改憲を民意に反して実現させるためには、
数の力でごり押しするやり方だと喧噪が起きて失敗するので、
静かに行って国民に感付かれないようこっそり変えるやり方の方がいい
という意味になります。
自分達のやろうとしてるやり方が、
ナチスが自国の憲法をナチス憲法に改悪したときと同じやり方
だと明言したのだから、
やろうとしてることも、
自民党が自国の憲法をナチス憲法に改悪すること
だと誰だって思います。
それとも、
やり方だけ、ナチス憲法に改悪したときと同じやり方だけど、
やることは、民意を反映した形に改善することだ
とでも言うのでしょうか?
もし、そうなら、
麻生氏は、ユダヤ系人権団体に、堂々と、そう説明すればいい。
ユダヤ系人権団体が要求しているのは、
撤回や謝罪ではなく、真意の回答です。
麻生氏には、謝罪なんかどうでもいいから、真意を答えてもらわないといけない。
曖昧な答え方で誤魔化すのを許さず正確に答えてもらわないといけない。
「学んだらどうかね」とは誰に向かって言ってるのか?
「手口」とは、具体的に、どんな妨害を回避するために何をすることなのか?
ちゃんと答えてほしい。
「真意が伝わっていない」と抽象的に言われてもわからない。
ネットで真意はこうだと言って擁護してる人がうじゃうじゃいるけど、
麻生氏本人に言ってもらわないと、本当はどうなのかずっとわからないまま。
コメントありがとうございます。改めて音声記録の入った動画を入手したので、これに日英両方で字幕つけてみました。オート字幕をONにすれば、言語環境によって自動的に字幕が切り替わります。また「追加」ボタンの隣にある「文字起こし」ボタンをクリックすると、スクリプトが読めます。これで実際にどういう発言だったか、またどういう場面だったかをご確認ください。端的にいって、これは改憲派の集まりの中でこそ通用したブラックジョークだと思います。
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