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2012/02/13

普天間返還:海兵隊移転が先行することの「意味」

「先行移転」の意味を論じないメディア

国内メディアが、日米が在沖縄海兵隊の先行移転に大筋合意した「意味」を論じないことを不思議に思う。当初合意の約半数(4,700名)を先行移転するということは、当然、合意費用の約半額の先行拠出が生じることになる。拠出済みの約900億円の上に相当額が上乗せされ支払いを要請される。

この「意味」だ。

米上院外交委員会東アジア・太平洋小委員会委員長を務めるジム・ウェッブ(Jim Webb)上院議員は、大統領選の最中に行われた今回の合意について議会でグアム移転が議論されるのは「1~2年先になるのでは」と見ているという。

「…11月予定の大統領選を念頭に「(辺野古移設を含め)グアム移転
が本格的に議論されるのは1~2年先になるのでは」―ウェッブ議員
(11日付け沖縄タイムス)

また議会の審議が先送りされ結論も出ない状況にあって、日本政府は合意額の半額を一挙拠出するのだろうか?あるいは、全額か?

問われる国会の法案審査能力

肝心なのは、もし政府が先行拠出を検討してグアム協定の改訂と批准の国会承認を求めるのであれば、国会議員の法案審査能力が問われるということだ。

これが海兵隊が先行することの「意味」である。

野党時代、民主党の多くの議員は協定承認に反対したが、立場逆転して与党となり、党議拘束がかかれば今度は賛成する側に回ることになる。報道によれば、政府は今国会中に日米間の見直し協議を終え、国会に改訂されたいわば「新グアム協定」を提出する可能性があるという。
「今後の日米協議で見直しが確定すれば、それを反映した条約の
批准のため今国会で審議される可能性がある。」(9日付け朝日新聞)

国会議員の責務

これが「移転」費用の全額或いは「ロテーション」を含めた全額の費用拠出の先行支払いを求めるものであるならば、国会議員はこれを容易に承認してはならない。

日本は未曾有の自然災害からの復興財源の確保を目指し、また経済浮揚のため、増税を余儀なくされようとしている。無駄な支出を一切避けなければならないこの現状にあって、「旧グアム協定」で「旧自公政権」が犯した愚と同じ轍を踏むことは許されない。

国会議員にはこの意識が必須である。

党議拘束により政府提出の閣法に賛成する義務を負う与党議員らは、我が国の現状にあっては合理的でない財政支出を行っている余裕はないことを肝 に命じ、予算承認の責任と義務を至上の義務として捉え、真摯な姿勢で新グアム協定の法案審査に臨み、予算合理化の義務を果たして頂きたい。

単に与党であるという理由のみで政府閣法に賛成することしか能がない国会議員など不要。

とくに予算が関わる外国との取引に係る法案の審査であれば、米議会の与党を見習って是々非々で、法案によっては党が割れるようでも、国会議員としての信念を最前に持ってくる覚悟 で法案審査には臨んで貰いたい。

有権者としての姿勢

そして我々有権者も、メディアの情報に踊らされずに冷徹に国会議員が何を為すかを自らの価値判断で監視し評価する意識が必要である。今年中にも総選挙があるのなら尚更、今国会を我々有権者がどう見て、評価するのか。総選挙の前哨戦はもう始まっているのだ。

その緊張感で今後の国会審議を注視しよう。

2012/02/12

普天間返還:破綻した日米合意~政治主導の功績を論じない国内メディア~


一縷の希望は政治主導により紡がれた

はじめに


普天間返還問題については、外交政策を担当する現役秘書時代から取り組んできた一大政策テーマだった。「県外移設」を訴える鳩山政権では首相官邸の政府案の1つを提案するブレーンも務めた。当時から、鳩山総理の残した「遺産」はいつか実を結ぶと一縷の希望を、諦めない沖縄の人々とともに持ち続けてきた。その希望が、リーマンショックに始まる米国の国内事情の激変により遂に紡がれた。日本が遂に、政治主導で日米外交の主導権を握る政策を打ち出したのである。以下は、そうした歴史的功績を認め深い視点で論じない国内メディアの視野狭窄への批判とともに今年に入ってからの報道から得られた洞察をまとめあげたツイート録をブログ用に再編したものである。

きっかけ:「移転」と「ロテーション」の予算の仕分け

若い市民のための新パンセ(2012年01号)
(12/02/10)梅田正己(高文研顧問)

米側は共同発表後、数を出すのは「時期尚早」としていたが、当初リークされた数値が具体的だった所為かも知れない。「4700」という数の端数については私も不思議に思っていた。

“No decisions will be announced until the details of the way forward are agreed upon by both countries,” Little added. “Therefore, right now, it's premature to discuss troop numbers or specific locations associated with the relocation of Marines from Okinawa.”

「両国により今後の協議の進め方が合意されるまで決定事項の発表は行わない。したがって、現時点において、沖縄から移転する海兵隊の移転人数及び移転先について論じるのは時期尚早である」
━国防総省リトル報道官のコメント
米国防総省ニュースリリース(2012年2月8日)より抜粋翻訳

米側が共同発表後にいち早くこのようなコメントを発表したのは日本側によるリークに歯止めをかけるためだったのだろうと合点がいく。ただ、この高文研顧問・梅田正己氏のブログの内容で少し違和感を持ったのは、 移転とロテーションとの間では予算の扱いが違うのではないかという点だ。

移転は再編計画に基づいて1度行われるものだが、ロテーションは数回に分けて行われるものだろう。

まず1点目は、ロテーションは複数回になるばかりでなく、文字通り何度も巡回する。固定の予算を付けられる訳がない。2点目は、移転は再編計画に基づいて行われるが、ロテーションは単に配置計画のみでなく軍事作戦であるという点。これに日本政府が拠出するのは道理が合わない。

疑問のポイント
①ロテーションは複数回に及ぶ→1回限りの予算は付けられない
②ロテーションは軍事作戦→再編計画と関係なく継続される

移転費用の負担割合は増えない筈

当初から日本の分担割合は減りはしても増えはしないと踏んでいた。
増えるとしたら、そこにはまたカラクリがあると見ていい。

これを公正なものに戻すのも再協議の目的の筈だ。

マスコミが“大々的”には報じない「事実」

大々的には報じられていないが、今回の再協議のきっかけを玄葉外務大臣が自ら昨年12月のうちに野田総理に進言していたという「事実」を私は嬉しくも思い、重要視もしている。

今回の交渉は、一般には米側から持ちかけたことになっているが、逆だった。
日本がイニシアティブをとったのだ。

①再編の仕切り直しは日本主導だった

官僚と玄葉外相のどちらが機先を制したのかは定かではないが、琉球新報や毎日新聞が同11日に総括した限りでは、米国の経済状況、予算凍結の動きを察知して政治主導で物事が動いたように見える。

琉球新報
「その方向でいい」。昨年12月19日のクリントン米国務長官との会談を控えた玄葉外相は野田佳彦首相にパッケージの切り離しを進言。首相からゴーサインが出たことで、クリントン長官と「お互い本格的な議論をしよう」(玄葉氏)と解決に向け協力を確認した。
(中略)
玄葉氏が事務方にパッケージ見直しの検討を指示したのは、仲井真弘多知事と会談した11年10月。
琉球新報(2011年2月11日)より抜粋

毎日新聞
「パッケージを外そうと思います」。玄葉光一郎外相は昨年12月14日、5日後のクリントン米国務長官との会談をにらみ、野田佳彦首相に「切り離し」の具体案を伝えた。「その方向で進めてください」。首相の了承を得た玄葉氏は、日米外相会談でクリントン氏に「互いの困難を克服する方策を考えましょう」と協議開始を提案し、クリントン氏も受諾した。
(中略)
転機は、オバマ米大統領が新国防戦略を打ち出した昨年11月。外務、国務両省は「新戦略に沿った在日米軍再編計画の見直しもあり得る」とみて、事務レベルで検討を開始した。
毎日新聞(2012年2月10日)より抜粋

②仕切り直しは政治主導で行われた

おそらく9日付けの時事で最初に明かされたこの「日本主導」の事実は、大手各社により外務・防衛の主導権争いの構図へと摺り返られた。だが重要なのは、膠着状態を脱するイニシアティブを「日本政府」がとったこと、これが政治主導で行われたことである。

時事通信
対米交渉は、野田佳彦首相から「一任」を受けた玄葉光一郎外相ら外務省主導で進められた。
(中略)
昨年12月19日、ワシントンで行われた日米外相会談で、玄葉氏はクリントン国務長官に、普天間移設と在沖縄海兵隊のグアム移転が両立する方策を模索すべきだと提案。クリントン氏も賛同した。
(中略)
外相就任後、沖縄を訪問した玄葉氏に対し、仲井真弘多知事は5施設・区域の早期返還実現を要請。日米外相会談に先立ち、玄葉氏が首相にパッケージ分離案を説明すると、首相は「再編問題の細かいことは任せる」と応じた。
時事通信(2012年2月9日)より抜粋

再び政治主導で日本外交を動かした「功績」

政治主導の外交を誇るべき

メディアは、日本政府にこの栄誉を素直に認めようとしない。

多くの人は毎日や時事の「日本主導」の事実の報道をさらりと読み流してしまっているだろう。そう読めるように書かれているからだ。だが、機先を制して政治主導で日本外交が動いたということは、本来誇るべき事実なのだ。否、単に「誇るべき事実」ではない。

自公政権ががんじがらめにしてしまった移設・移転の魔のパッケージの「切り離し」という打開案を構想し、実行した「民主党政権の功績」といってもいい。

少なくとも、沖縄県の人々には(この事実が正しく伝われば)そう捉えられる筈だ。

米側に起因する再交渉、機先を制した日本側

昨年12月の「提言」 でもまとめた通り、「普天間固定化」は米側の望む所ではない。それはパッケージを切り離しても同じことだ。米側はいま、議会を説得させられるアジア太平洋地域の兵力態勢と予算分担割合を策定するのに死に物狂いである。

10日付けの沖縄タイムスがまとめたように、米側には議会の予算凍結を解除するために解消しなければならない2つの大きな課題ある。 これは、沖縄メディア以外どこも報じてこなかったもので、私がこれまで一貫してメディアの落ち度として指摘してきたものだ。

国防権限法に定める米軍再編に関する資金拠出の要件:
①海兵隊総司令官が太平洋の最適な米軍配置計画を議会に提出する
②海兵隊が提示する計画や独立委員会による太平洋の米軍の体制に関する研究報告を踏まえ、国防長官が6月までに議会に見解を報告する

沖縄タイムス(2012年2月10日)より抜粋・再編


この2点の条件はグアム移転に係る一切の予算が削除された2012年米国防権限法に付随する米両院協議会報告書という文書の中で詳述されている。その抜粋箇所がこれである。

政権を負のイメージに固定するメディアの作為

私の知る限り、この5つの条件を国内メディアが全て報じたことは、沖縄メディアを含めて一度もない。なぜ沖縄メディアが報じなかったのか、それが視野狭窄によるものかは定かではない。だが大手メディアが報じないことには私は作為を感じていた。メディアが使う手法には、いくつかある。

手法①:ありのままを伝えない

大手メディアはこの5つの条件のうち1つ(普天間移設の「具体的進展」に係る項目)のみを取り上げ、後の条件を完全に黙殺。一切報道せず、日本側の責任で米側が痺れを切らし予算凍結が行われたかのような印象操作を行った。

だが事実は違った。米側の事情がより多分にあったのだ。

以上のような理由で、米側は普天間移設どうこうのよりも、①最善の兵力態勢を割り出し②予算負担割合を減らした合理化されたマスタープランを議会に提出しなければならない。

この2点が米側の最優先事項なのである。

よって、現在行われている協議もこのことを中心に進められていると私は見る。
米側にとっての最優先考慮事項
①最善の兵力態勢の割り出し
②合理化されたマスタープランの議会への提出

手法②:本質を政局に摩り替える

国内メディアはこうした本質を全く捉えずに、日本が今回の「仕切り直しを実質主導した功績」を「外務・防衛の主導権争い」に置き換え、日本が提示した「パッケージ切り離し」を「普天間の固定化」に置き換えて、野田政権に対する負のイメージの正に「固定化」を図っているのである。
最近の報道に見られる本質すり替えのパターン
①「仕切り直しを実質主導した功績」→「外務・防衛の主導権争い」→政治的無関心の誘引
②「パッケージ切り離し」→「普天間の固定化」→不安・不信の助長

手法③:入り口情報の占有

現在行われている協議の実際の内容は、殆ど日本国内のメディアを通してしか漏れ伝わってこない。英語での発信すら、日本のメディアが総力を挙げて海外他社に先駆けて行われている。なので情報は一遍通りにしかないように錯覚してしまう。

だが、国外メディアが報じない(論じない)からこそ「穴」がある。

メディアの「穴」に斬り込む

そのメディアの報じない穴は、米側の公式文書、とくに議会文書などの絶対的な記録などに現れる。公聴会の証言などを端折って報道される際も、議会の委員会の記録を辿れば簡単に検証できる。私の「仕切りなおし」案は、正にその集大成であった。

個人の力量でメディアを超えることは可能なのだ。

終わりに

私は、今後の「仕切り直し」再協議の推移も、注意深く見守っていくつもりである。

かつて与党内にあって首相官邸に政策提言まで行って関与してきた身として、今後も在日米軍再編問題は他の問題と並んでライフワークとなってゆくだろう。それが政治に関ったことのある人間の責務だと思っている。

以上、ここまでのご精読感謝いたします。

2012/02/11

普天間返還:ステフェン・ハーナー氏のフォーブス誌ブログへの寄稿記事の抜粋訳

"What about Futenma? In truth, in the changing strategic context described above, this base can no longer be justified. It does not fit into Japan’s or the U.S.‘s changing strategic visions. To date, neither side has wanted to be the first to admit this reality. The departure of the Marines is action speaks more eloquently to this effect than words."
では、普天間についてはどうか。事実、上述したような変化する戦略的コンテクストでいえば、基地の存在はもはや正当化できない。日米いずれの戦略的ビジョンの変化にもフィットしない。今日に至るまで、いずれもこの現実を認めようとしなかった。海兵隊を撤退させるこの行動こそ、言葉以上に雄弁だといえよう。

著者紹介:ステフェン・ハーナー氏は80~90年代の日本の東京、大阪、名古屋に12年間以上滞在したことのある元外交官で実業家。過去国務省に勤めた経験を持ち、その後シティバンク、メリルリンチと大手銀行を渡り歩く。現在は中国を拠点に香港と上海に支店を持つS.Mハーナー社の経営者兼フォーブス誌寄稿ブロガー。

2012/02/10

普天間返還:米上院軍事委員会におけるロックリア海軍大将の指名公聴会に提出された事前回答書




サミュエル・J・ロックリア海軍大将(出典:NATO)

2012年2月9日に米上院軍事委員会で行われたサミュエル・J・ロックリア海軍大将次期太平洋軍司令官の指名公聴会における、同大将への事前質問に対する回答書から国内で報道されたと思われる箇所を抜粋したものを以下に示す。


"Advance Policy Questions for Admiral Samuel J. Locklear III, U.S. Navy, Nominee to be Commander, U.S. Pacific Command"

--


Q)How would you characterize the current U.S.-Japan security relationship?


(要約) 現在の日米関係をどのように思うか?

A)The U.S.-Japan relationship is the cornerstone of security in East Asia. Japan is a valued ally and anchor of democracy and prosperity in the region. Our alliance has held fast through the turbulence of the post-Cold War, political turnover in Japan, and at times contentious trade disputes, and now stands poised as a truly global alliance. The United States and Japan are in the middle of a complicated realignment process that is part of a larger Alliance Transformation agenda that also includes a review of roles, missions, and capabilities to strengthen and ensure the relevance, capability, and cohesiveness of the alliance for the next several decades. In terms of our military-to-military relationship, the shared experience of U.S. and Japanese forces, working should-to-shoulder in response to the earthquake, tsunami and nuclear crisis of last spring validated our continuing close cooperation and mutual respect.
Q)Currently, the 2006 Roadmap Agreement between the United States and Japan links the closure of the Futenma Marine Corps Air Station on Okinawa and the movement of U.S. Marines from Okinawa to Guam to the plan to build a Futenma Replacement Facility (FRF) at Camp Schwab on Okinawa. The plan to build the FRF has run into difficulties and, as a result, the closure of Futenma and the movement of Marines remain uncertain.


What is your opinion of the prospects for the successful construction of the Futenma Replacement Facility at Camp Schwab on Okinawa?

(要約)現行計画では普天間飛行場の閉鎖とグアム移転はリンクされている、普天間代替施設の建設は困難に陥っており普天間飛行場の閉鎖とグアム移転の将来的展望は不透明である。辺野古先における普天間代替施設の建設の展望についてどう思うか?
A)I believe that the Government of Japan (GOJ), like the U.S. Government, remains committed to the principles of the 2006 Realignment Roadmap, and although both governments have acknowledged that the Futenma Replacement Facility will not be constructed by 2014, as originally planned, there appears to be incremental but positive movement towards the construction of a replacement facility at Camp Schwab. The GOJ submission of the environmental impact statement to the prefectural government of Okinawa in December 2011 was a necessary and politically significant step forward. The U.S. Government is committed to working with the GOJ in taking the next step prior to the start of construction, securing the Governor's approval for the landfill permit.(「代替施設建設に必要な沖縄県知事の埋め立て許可を得るため、引き続き日本政府と共に必要な措置を取っていく」(時事訳))

Q)Is the cost-sharing arrangement between the United States and Japan to pay for the relocation of U.S. forces from Okinawa to Guam and to cover the costs associated with the continued presence of U.S. forces in Japan equitable and appropriate? Why or why not?

(要約)グアム移転費用及び在日米軍駐留経費負担に関する日米間の取り極めについて、これらを公平かつ適正と思うか。なぜそう思うかを述べよ。
A)I believe the cost-sharing arrangements with the Government of Japan (GOJ) to be among the best we have(「現時点では最善のものだ」(日経訳)). Under the terms of the 2006 Realignment Roadmap and the 2009 Guam International Agreement, Japan committed to providing up to $6.09B (in FY08 dollars) for the relocation of Marines to Guam. For the GOJ this was an unprecedented step, funding the construction of facilities for the use of U.S. forces on U.S. sovereign territory(「米国の領土内での米軍基地建設の費用を拠出するのは日本政府にとって前例のないものだ」(日経訳). To date, the GOJ has provided $834M towards fulfillment of that commitment. For relocations within Japan, the GOJ is paying the lion’s share of the costs to develop new facilities. In April 2011, we entered into a new, five-year host nation support agreement with Japan that maintained the overall level of support we receive from Japan for labor and utilities, while for the first time putting a floor on the amount the GOJ provides for facilities construction.

Q)How, in your view, does building a new airfield on Okinawa, one that is opposed by a large segment of the population on Okinawa and could take 7 to 10 years to finish at a cost of at least $3.6 billion, serve to improve the U.S.-Japan relations in general and the U.S. military-Okinawa relations in particular?


(要約)日米関係全般や米軍と沖縄との関係を改善するに当たり、沖縄の県民の多くに反対され、建設に7年から10年の歳月を要し、最低でも36億ドルの費用がかかる新たな飛行場を建設することについて、どのように思うか?

A)The Government of Japan and the United States agreed to construct a Futenma Replacement Facility at Camp Schwab, in conjunction with reducing the number of U.S. forces on Okinawa and consolidating U.S. basing on the island. Futenma Replacement Facility will enable the closing of Marine Corps Air Station Futenma (MCAS Futenma), which is located in a very densely populated portion of Okinawa. At the same time, the plan preserves U.S. forces’ ability to meet our security commitments to Japan, in accordance with the Mutual Security Treaty.
(「現行計画の履行により、米軍は日米安保条約に基づく日本防衛の責務を果たせる」(時事訳)) Thus, when fully executed, this new force posture will improve
以上、関連する部分のみを抜粋。

2012/02/05

普天間返還:「米軍グアム移転の切り離し」の本当の意味(天木直人氏のメルマガより)

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  「米軍グアム移転の切り離し」の本当の意味                                                                   
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 真部局長更迭問題ばかりに国民の注意向けられているが、その陰
で日米同盟の将来の根幹に関わる大きな動きが面化した。

 いうまでもなく玄葉外相が2月3日の夜に記者会見で発表した沖縄
海兵隊のグアム移転計画の変更である。

 この玄葉外相の記者会見は何を意味するのか。

 それを報じる各紙の記事は、それぞれ勝手な部分をつまみ食いして
書き散らかしている。

 無知なのか、意図的なのか、本質をずらしている。

 ならば、私が代わって解説して見せる。

 それがこのメルマガの目的である。

 これは単なる在沖縄海兵隊の「切り離し移転」ではない。

 2006年につくられた在日米軍再編合意の変更である。

 しかもその変更は米国に一方的に押し付けられるものだ。

 日本政府は、これまで機会あるごとに何があっても日米合意を
守ると言い続けてきた。

 米国の機嫌を損ねたくないからだ。

 それが突如として崩れた。

 肝心の米国が変えると決めたからだ。

 ただでさえそうであるのに、野田弱体内閣と田中素人防衛大臣
の下で再交渉が始まるということは悲劇だ。

 それを見事にあらわしているのが玄葉外相の記者会見における
暗い表情だ。

 弱体内閣である以前に官僚丸投げ内閣の野田政権と、真部局長
の首一つとれない田中防衛相の下では、日米再交渉はすべて官僚が
取り仕切ることになる。

 米国の要求をそのまま飲まされることになる。

 国民に正直に伝えることのできない不合理な内容となるので、
再びウソを重ねざるをえない。

 これが玄葉外相の暗い表情の原因なのである。

 何が問題か。

 米国は国防予算の強制削減と、対中国シフトで米軍の再編成を
余儀なくされた。

 それは一言でいえばアジア・太平洋諸国に対するオフショア・
バランシングという名の同盟国に対する負担押し付けである。

 在沖縄海兵隊の一部が移転する事だけを強調して、これは沖縄
負担軽減だと強弁できなくもない。

 政府やメディアはこの事だけを強調する。

 しかしその実態はその逆だ。

 沖縄の基地機能は減る事無く、日本の財政負担ばかりが増える。

 移転するのは司令部から戦闘部隊に変更されたという。

 問題を起こす戦闘部隊は日本から移動させるが米軍とその家族は
残る。

 日本の生活が快適だからだ。その経費を日本が負担してくれる
からだ。

 普天間基地の辺野古移転問題は残る。普天間代替基地は海兵隊
の基地ではないからだ。

 日米合意のウソがはっきりしということだ。

 米国にとっては普天間代替基地が建設出来なければ、当分は現状
のままでいいのだ。

 グアム移転のインフラ工事は続く。

 グアム新基地は何も沖縄の海兵隊移転のためばかりではない。
あくまでも米国の基地再編計画によってつくられるものだ。

 その経費負担を日本は負わされていたのだ。

 在沖縄海兵隊の一部が豪州やフィリピンに移されても、グアム
施設経費の分担割合はかわらないという。それを認めることは、
日本の財政肩代わりがますます鮮明になるということだ。

 極めつけは、このような途方もない不都合な交渉が、4月にも
予定されている野田首相の訪米までに決められようとしている
ことだ(2月5日毎日)。

 こんなに重要な日米同盟の根幹に関わる話を国会がまともに
機能していないドサクサにまぎれて決めてしまう。

 めちゃくちゃな話だ。

 そもそも2006年の日米合意が国民に一切説明されることなく
不透明な形でつくられた。

 それが米側の都合で再交渉せざるを得なくなった今こそ、千載
一遇のチャンスととらえ、国民の見える形で仕切りなおしすべき
なのだ。

 それが再び、以前にもまして官僚主導の不透明な合意になろうと
している。

 さすがの玄葉外相も良心の呵責に耐えかねて暗い顔をせざるを
えなかったのである。
                           了




【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
天木直人のメールマガジン2012年2月5日第98号より(ブログ版)



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(巻末資料)各キーワード別の現在の報道 

2012/01/24

【急募】山形に避難中の福島の赤ちゃんに贈るベビー服の梱包のボランティア募集


Facebookの脱原発グループに登録してくださった
NPO法人マザーリンク・ジャパンの代表の方から
以下協力要請を頂きましたので、転載・共有します。


【日 時】 2011年1月24日(火曜)18:00~
【場 所】 下北沢のマザーリンク・ジャパン事務所
【連 絡】 NPO法人マザーリンク・ジャパン(HP)

福島原発周辺から、山形に避難している赤ちゃんたちに贈る
ベビー服の梱包のボランティア募集です。
箱の移動など力仕事もあるので、男性でも大歓迎です。
秋冬物のベビー服が足りなくて困っているそうです。

水曜日には荷物を出さないと間に合わないので、少々焦っています。

どなたか、1時間でも2時間でもお手伝いいただけると助かります。
昼間は私が用事があり、夕方からの作業となり恐縮ですが、
ご協力いただける方は、
info@motherlink-japan.orgまでご連絡ください。

皆さま、どうぞ宜しくお願いいたします。

NPOマザーリンクジャパン 代表 寝占理絵

2012/01/11

脱原発:「終末時計」が零時5分前となった背景と科学者らの提言


原子炉だけでなく、その管理の問題にまで踏み込む科学者たち

はじめに

2012年1月10日、米誌 「原子力科学者会報(BAS:Bulletin of the Atomic Scientists)」 が、核戦争等による人類滅亡までの秒針を示す「終末時計」を2年前の2010年から1分進め、零時5分前に進めたと発表した。この件について、国内外の報道で、福島の原発事故の問題に触れた、とやんわり報じられているが、事実は奇なり。BASの科学者らは、福島の問題を名指しで原子力発電所の原子炉の設計、管理・監督にまで触れ、より踏み込んだ提言をしていることがわかった。

『終末時計』が秒針を進めると更新される「タイムライン」での記述

AFP・時事の報道を含む一連の報道はあくまでBASのこのプレスリリースに基づくものだ。しかし、BASではこのプレスリリースに基づいてタイムラインというものを作成する。1947年の設置以来、核に関する重要事案が発生した年又はその翌年に更新されるものだ。

今回は2011年の重要事案に合せて2012年に更新された。
そのタイムラインには、こう表示されている。

午前零時5分前
2012: "safer nuclear reactor designs need to be developed and built, andmore stringent oversight, training, and attention are needed to prevent future disasters;"
(より安全な原子炉が設計及び建造されなければならない。また、将来の災害を防ぐために、より厳格な監督、訓練が行われ、かつ十分な注意が払われる必要がある)


このように、BASの科学者たちは、午前零時5分前と、2010年から1分秒針を進めた理由について、明らかに2011年度の核に関する重大事故である福島の原発事故に関連して、原子炉の設計の問題だけでなく、その管理における厳格な監督と訓練の必要性を提言しているのである。

公式ステートメント(声明)にも同じ記述を掲載

このタイムラインの文章は、実はBASの公式ステートメントにも全く同じ文章で掲載されている。国内外での報道がプレスリリースやステートメント(声明)に基づくものならば、この文脈で語られないのは不自然である。

  Safer nuclear reactor designs need to be developed and built, and more stringent oversight, training, and attention are needed to prevent future disasters.(より安全な原子炉が設計及び建造されなければならない。また、将来の災害を防ぐために、より厳格な監督、訓練が行われ、かつ十分な注意が払われる必要がある) A major question to be addressed is:  How can complex systems like nuclear power stations be made less susceptible to accidents and errors in judgment?(原子力発電所のような複雑なシステムを事故や判断ミスに左右されないものとするには、どうすべきかという重大な課題に取り組む必要がある。)
さらに、その前段の文章では、このようなことが述べられている。
ここでは、まさに名指しで、「フクシマ原発災害」の持つ重大な意味を訴えている。

In light of over 60 years of improving reactor designs and developing nuclear fission for safer power production, it is disheartening that the world has suffered another calamitous accident. (過去60年以上に渡って、安全な電力生産を目指して、原子炉設計の改善を行い、核分裂開発を行ってきた努力を鑑みるに、世界が再び悲惨な事故の被害に遭ったことは落胆を禁じえない。)Given this history, the Fukushima disaster raised significant questions that the Bulletin of the Atomic Scientists' Science and Security Board believe must be addressed.( このような歴史を踏まえ、フクシマの災害は重大な課題を提示していると、原子力科学者会報及び安全科学技術理事会は考える。 )

つまり、BASの科学者たちは過去60年の原発開発の歴史を振り返ってみても、フクシマの原発災害は人類社会に重大な課題を突きつけていると、明確に指摘しているのである。これが、日本に関わる声明の全内容である。

それ以外の理由について、タイムラインは以下のようにまとめている。


2012: Political processes seem wholly inadequate(政治的なプロセスがまったく不十分である); the potential for nuclear weapons use in regional conflicts in the Middle East, Northeast Asia, and South Asia are alarming(中東、北東アジア、及び南アジアの地域紛争における核兵器使用の可能性に警戒する必要がある); the pace of technological solutions to address climate change may not be adequate to meet the hardships that large-scale disruption of the climate portends.(気候変動に対する技術的解決策の開発のペースは、気候変動の前兆となる大規模な混乱がもたらす困難を打開するには不十分と見られる。)

最後に

今回BASの科学者たちが午前零時5分前に1分秒針を進めた理由は、次の4つである。

  1. (核不拡散の予防に関する)政治プロセスが不十分であること。
  2. 地域紛争における核兵器使用の可能性に警戒しなければらないこと。
  3. 気候変動に関する技術的解決策の開発が問題に追いついていないこと。
  4. 既存の原子炉の設計の安全性が不十分で、またその管理・監督・訓練が十分でないこと。
日本人にとって重大な関心事であるこのニュースを報道するに当たっては、こうした背景までしっかりと把握した上で正確な報道を心がける姿勢が肝要であると思う。今日を生きる日本人にとって、今ほど、このことが他人事に感じられない時はないのだから。(了)



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