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今朝方Twitterで、米Washington Post紙のコラムがワシントンの核サミットに出席した鳩山総理を酷評しているという情報が廻ってきた。実際に記事を読んでみると、なんのことはないゴシップ面の下品な風刺コラムなのだが、いずれ日本の朝刊を賑わすに違いないので今の内に該当部分を全訳して読者に正規(といっていいのかわからないが)の訳を把握しておいてもらおうと思う。こういう情報を既成マスコミに先駆けて発信するのも、このブログの目的の一つである。が、以下は若干30分で行った“粗訳”であることは予め申し述べておく。
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By far the biggest loser of the extravaganza was the hapless and (in the opinion of some Obama administration officials) increasingly loopy Japanese Prime Minister Yukio Hatoyama. He reportedly requested but got no bilat. The only consolation prize was that he got an "unofficial" meeting during Monday night's working dinner. Maybe somewhere between the main course and dessert?
今回の「核の祭典」の最大の敗者は、なんといっても、「哀れ」で、(オバマ政権関係者に言わせると)ますます「愚か」な姿を晒してしまった日本の鳩山由紀夫首相だろう。伝えられるところによれば、彼は[オバマとの]首脳会談を望んだが断られたそうだ。唯一の慰みはといえば、12日のビジネスディナーの時に「非公式な」会談を許されことか。といっても、おそらくメインコースとデザートの間の数分くらいだろうけど。
A rich man's son, Hatoyama has impressed Obama administration officials with his unreliability on a major issue dividing Japan and the United States: the future of a Marine Corps air station in Okinawa. Hatoyama promised Obama twice that he'd solve the issue. According to a long-standing agreement with Japan, the Futenma air base is supposed to be moved to an isolated part of Okinawa. (It now sits in the middle of a city of more than 80,000.)
大金持ちの息子である鳩山は、沖縄の海兵隊航空基地問題など、日本とアメリカに間に横たわる死活的な問題についてまったく信頼できないとして、オバマ政権関係者を落胆させている。鳩山はこれまでオバマに対し二度、この問題を解決してみせると約束した。日本との間に結ばれた長期協定によれば、普天間航空基地は沖縄の僻地に移転される予定だった(現在は8万人が暮らす都市のど真ん中に置かれている)。
But Hatoyama's party, the Democratic Party of Japan, said it wanted to reexamine the agreement and to propose a different plan. It is supposed to do that by May. So far, nothing has come in over the transom. Uh, Yukio, you're supposed to be an ally, remember? Saved you countless billions with that expensive U.S. nuclear umbrella? Still buy Toyotas and such?
だが、鳩山が率いる日本の民主党は、この協定を見直し別の計画を提案したいと申し出た。これが5月までに提示される予定なのだが、いまのところ、明確な案が提示された形跡はない。
ええと… 由紀夫クン。キミは自分が同盟国の首相だってことをわかってるのかね。「核の傘」でウン千億の金を節約してやってるというのに、それでもトヨタ製品を買ってやってるというのに。自分のやってること分かってるのかね?
Meanwhile, who did give Hatoyama some love at the nuclear summit? Hu did. Yes, China's president met privately with the Japanese prime minister on Monday.
一方で、核サミットで[哀れな]鳩山の唯一慰めとなった人物が、他でもない胡錦濤だ。そう、中国の国家主席は12日、日本の首相と密かに会談しているのである。
原典:米ワシントンポスト紙のゴシップ面のコラム In the Loopより
"Among leaders at summit, Hu's first" by Al Karmen
このゴシップ・コラムの衝撃は、国内報道各社では次のように報じられた。
各社がどう報じたかを記録してみよう。以下、順不同で転載する。
尚、翻訳評価は適訳か誤訳か不適当かで手前勝手な基準で付けた評価である。
- 朝日新聞: 翻訳評価→適訳
「その中でオバマ米大統領と公式の首脳会談を行えなかった鳩山由紀夫首相を「間違いなく最大の敗者」と皮肉った。
- 産経新聞: 翻訳評価→適訳
「鳩山首相について同紙は、「不運で愚かな日本の首相」と紹介。
- 読売新聞: 翻訳評価→不適当 (今回の↓MUP:Most Unvalued Player)
「このショーの最大の敗北者は断然、哀れでますますいかれた日本の鳩山由紀夫首相だった」と鳩山首相を酷評した。
- 時事通信:翻訳評価→適訳
「恐らく夕食会のメーン料理とデザートの間に、(米政府の)慰めとして非公式会談をしてもらった」と酷評した。
- FNN ニュース:翻訳評価→適訳
記事は、核安保サミットでの最大の敗者は、「不運で愚かな日本の鳩山首相だった」と断定、鳩山首相が得たのは、残念賞としての夕食会での「非公式」会談だけだったと酷評し た。
- NHK ニュース:記事内容→適訳
最大の敗者はオバマ大統領と非公式の会談しかできなかった日本の鳩山総理大臣だ」と する論評を掲載しました。
- 東京新聞: 翻訳評価→誤訳(但し、指摘部分以外)
大統領と夕食会で約十分間の非公式会談しかできなかった鳩山由紀夫首相を「豪華ショー(サミット)の最大の敗者」と酷評した。
- 日経新聞:翻訳評価→適訳(今回のMVP☆)
「最大の敗者は鳩山由紀夫首相」「不運で愚かさを増している」
Written and compiled by Etranger
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