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2015/07/21

改訳:(安全保障法案) 集団的自衛権の現実 The reality of Collective Self Defense

友人の在日アメリカ人で元軍人で『アメリカ人の本音』(桜の花出版)の著者、Max小林のブログより


The law for collective defense with America has not yet passed.  Yet I saw this article in the American military newspaper Stars & Stripes.

集団的自衛権の行使を可能にする法律(安保法案)はまだ成立していません。でも、アメリカの軍事新聞である『星条旗新聞』(Stars & Stripes)にはこんな記事が掲載されていました。

The fact that America has already budgeted Japan’s role means that America is thinking Japan will play a major role in the future.

アメリカが日本の将来の軍事的役割をすでに予算に組み込んでいるということは、日本がこれからアメリカの戦争で大きな役割を担うと、アメリカが睨んでいることを意味します。

This would be a combat role, and at a guess, would involve more than 10,000 ground troops, and Naval and Air units.

それは、前線で戦うということ。推測ですが、陸上部隊1万人以上、さらに海上・航空部隊も含まれるでしょう。

Certainly, America is not thinking that Japan will be a minor actor in a behind the lines role.

当然ながらアメリカは、日本が後方支援の役割を演じることを想定していません。

Japan will need a draft to maintain such a force in the Middle East.

中東でその規模の部隊を派遣し維持するには、徴兵が必要になるでしょう。(関連報道

Concerning Japanese military participation in American wars, Americans use these phrases, “Japan gets a Free ride”, this means America protects Japan, but Japan does nothing in return.

アメリカの戦争における日本の軍事的貢献を、アメリカ人はよくこのようなフレーズで表現します。

“Japan gets a Free ride”
「日本はいつもただ乗りしている」と。

つまり、アメリカは日本を守るのに、日本はそのお返しに何もしないと。

Americans do not know that Japan pays much for the upkeep of US bases in Japan.  And they will not care.  They will look on this as weakness.  They call this “Checkbook Diplomacy”  which means that Japan pays money instead of fighting.

日本が在日米軍基地の維持管理の為(思いやり予算)に、どれだけの金を払っているか、アメリカ人は知りません。気にもしていません。アメリカ人はこれを日本の弱みだと捉えます。金を払うしか能がないと。これを、“Checkbook Diplomacy”(小切手外交)  といいます。つまり、日本は自らは戦わずに、金を出すだけということです。

To Americans, this is bad, it means Japan is not a trustworthy ally.  What they want to see is “Boots on the ground”.  This means Japanese combat troops fighting in the same battles as Americans, and dying like Americans.

アメリカ人にとって、これは悪い意味しか持ちません。同盟国として信頼出来ないということだからです。

アメリカ人が見たいのは、“Boots on the ground” (ブーツ・オン・ザ・グラウンド) 。つまり、自衛隊員がアメリカ兵と同じ戦場で共に戦い、アメリカ兵と共に死ぬ事です。

In a previous blog post, I said it is not in Japan’s interest to send troops to fight west of the straits of Malacca.

以前のブログ記事で、私は、「マラッカ海峡より西に自衛隊を送ることは日本の国益にはならない」と書きました。

America’s entire Middle Eastern policy, and most American wars, are mistakes.  Failures.  Japan will be pulled into these mistakes.  Terrorism inside Japan will become a definite possibility.  Japan will become a country hated around the world, just like America is now.

アメリカの中東政策のすべて、そしてほとんどのアメリカの戦争は過ちでした。失策です。日本はこれから、その過ちに引きずり込まれるのです。

日本国内でテロが起きる確率は確実に高まるでしょう。そして将来は、アメリカのように世界中で嫌われる国になるでしょう。

And in Japan we will have to learn a new English phrase.  This is “bodybag”.  It is what Americans use to ship the bodies of dead troops home.

そして日本人は、新しい英語の言葉を覚えることになるでしょう。

“bodybag” (ボディ・バッグ) です。
米軍でこのようにして、兵士の遺体を詰めて本国に還す時に使う袋のことです。




We can expect a flood of such bags in the future.
将来、この袋が日本に溢れかえることになるでしょう。

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