三宅洋平(選挙フェス@広島1)2013/07/11
ヤーマン!!
最近なんか
自分の出番前の人のアクトに泣かされっぱなしっつう
『泣きの三宅』っていう政治用語が生まれそうな・・・
なぁ “小梅”
名前知らないけど 小梅っぽいから“小梅”でいいや
(壇上の子犬を撫でつつ)
おまえ
(会場から「ピースケ」)
“ピースケ”かぁ うちのバンドにもおるぞ
初めましての人もよろしくお願いします
参議院議員選挙に立候補した緑の党推薦候補 三宅洋平です!
(会場から拍手 歓声)
まぁ 俺はいっつも頭空っぽにしてから
ステージに出るだけなんだけど
色んな演説のスタイルがあるとは思うけど
ぼくのスピーチに原稿は要らないんだよね
皆の顔を見ながら
感情の中で湧き出てきたものを喋るだけなんで
おとといは沖縄の那覇で・・・まぁ三年目ですね
ぼくも東京から 2日目に東京を出て 娘連れて
前の奥さん説得して 暫定家族作って 沖縄へ避難して
それからすっかり世話になった仲間達が
今回も那覇で すばらしいステージを作り上げてくれて
で 初めて沖縄へ避難して・・・
沖縄には『モーアシビー』っていう文化があるんだけれども
“毛遊び”と書いて『モーアシビー』
まぁ要するに地域の芸の――
地元の人たちは皆何か芸を持ってるんですよ
で それをお披露目する年に一回の
『モーアシビー』っていう会が浜で開かれて
各地にあるんですけど 基本的にナイチャーのぼくが
そこへ出るっていうのはあり得ないことなんです
で そこへぼくも出させてもらって歌った時に
地元の若者が沖縄南部の佐敷の浜へぼくを連れて行ってくれて
「洋平さん この浜で 上陸戦の時に13万人が死んだんですよ」という話をしてくれたんですよね
ちょうど津波で2万人が亡くなった一か月後ぐらいのことで
「13万人がここで死んだって どういうことかいな」ってにわかにはその感情を自分の中で整理できなかったんだけれども
広島と長崎だけじゃなくて まぁ東京大空襲もそうですけど
やっぱりまだ大和では沖縄で起きたことっていうのは
そんなに語り継がれていなくて
カウントしきれてないらしいんですけど
軍民合わせて30万人が 沖縄の上陸戦で
日本の盾となって亡くなったっちゅう話をしてもらって
それは容易にはナイチャーのぼくが
この舞台に立つっちゅうのは許せないだろうなと思ったし
でもそれをまたこう若い世代のやつらが
「いや 洋平さんを出したいんだ」っていって
地元のおじぃらと喧嘩しながらぼくをねじ込んでくれたんですね
で なんか今 時代は東洋と西洋とか
善と悪 光と闇 男と女みたいな
大きなものが融合する時代に入ったっていうのは
あの よく言われる話なんですけれども
それはもう宇宙の季節ごとなんですよ
で 地球は大体6千年周期で
宇宙の磁場の中をぐるぐる回っていて
12星座を2万4千年かけて一周するんです
地球の一番外の窓が
12星座っていうのは2万4千年かけて
宇宙をひとなめするその航路のことを12星座に例えて
古代の人間たちは星座っていうものを作ったらしいんですけれども
まぁ彼らのTIME感の方が遥かにぼくらより大きいですよね
2万4千年を一括りにして そしてその中を6千年ずつに分けて
で 地球の上では対立と融合 ものがぶつかり合う
エネルギーの時代が何千年か続いたら
次は融合の季節がやってくると
で よくアセンションという言葉が ま これを言うと
「スピリチュアルだ」って言われるんですけれども
全然そんなことではなくて 実際とても物理的な
天文学的な話なんですね
それが2000年過ぎた頃にやってくるっていのは
もう何千年も前から人類の間では言われていたことで
それがまさに今なんですよね
だから これからもうホントに争いは流行らないというか
もう宇宙の季節は融合の季節に入ったんですよね
そこでちょっと今カオスが起きてる
秋から冬になる時に虫がいっぱい死んで
動物が引きこもって雪が降って大地が覆われて
一見それは死の世界のように見えるんだけど
それが明けて春が来て生命が躍動する時代が来るっていう
ぼくらはまさにその狭間のポイントに今いる人たち
そういう時代に生まれた そういう何か その時代に
新しい時代を創る使命をもらった人たちだと思うんですよね
で 何か・・・それを今回の選挙になぞらえて言うと
ぼくにはどうにも納得のいかないことがいくつかあって
まず いま福島のファミリーが歌ってくれましたけど
現に数十万人がまだ自分の土地や家を失って 避難生活をしている最中に その心の傷が癒える時間もない間に サウジアラビアやベトナムに原発を売り歩くという 国のその感性がぼくには理解できないんです 人として 支持もできないんです
ぼくが立候補したい理由っていうのは
百個ぐらいあるんですけれども
やっぱりぼくの中で今 ベクレル検査機を各県に
200台ずつぐらい導入して運営してほしいんです
被ばくを平均化することで補償から逃れようとしているんです
全国で被ばくが平均化されてます
チェルノブイリの時は チェルノブイリ一体の区域を
経済的に区画分けして遮断したんです
チェルノブイリから食べ物が出ないようになったんです
あの当時のソビエト政府ですら 最低限
そのぐらいのことはしたんですよ
で ベラルーシなんかでは 子どもたちを今でも 年に数週間
保養に出します 全員です これはもう義務付けられてます
一体どこの共産国家のことをバカにできたもんだろうかと
ぼくの憶測に過ぎないんですけれど
たぶん北朝鮮で同じことが起きても
北朝鮮は同じことをするんじゃないでしょうかね
片やひるがえって日本政府がやったことっていうのは
「いや やっぱり経済は止められない」と
そこで結果的に猛烈な流通経済に乗っかって
沖縄の子供たちの給食にまで 福島のお米を使うか使わないか
っていう話が出てきて その議論をするのであれば
なおさらベクレル検査機を日常的にぼくらが
さっき食べたカルビーのポテチがいくつだったんかとか
そういうレベルで好きな時に測れる体制を
国が作るべきだと思うんです
で 一つの県に200台の・・・たとえば
ゲルマニウムの半導体のヤツを使って
――いちばんいいヤツですよ
1台500万円する で 技師さんつけて その給料払って
200台47都道府県に配って 大体いくらぐらいで出来るかなって
算数の弱いぼくが計算したんですよ
2千億円ぐらいで出来るはずなんです
ま 多く見積もってじゃあ倍で4千億でもいいや
できるはずなんです やろうと思えば
それをやらずに日本政府は何をやってるかっていうと
去年か一昨年かの予算の中では 42機のステルス戦闘機を
米国から9千億円で買ってます 定価の倍です
で 一昨日ぐらいのニュースで 今6艦あるイージス艦を
8に増やしたそうです 1つ2千億円の買い物
2つ増やしたらしいんですよ 4千億円
ぼくたちの税金からです
このことを皆報告受けましたか?
もしくは 相談受けた覚えありますか?
(会場から「ない!ない!!」)
全くないんですよ
彼らは知らせる気もないし
なるべく知らない間にやってしまうんですね
じゃあそれは 知らせない方が悪いのか?
騙す方が悪いのか?と言えば いつの時代も
嘘を吐いてしまう人 借金も財産も一緒ですよ
大金持ちも大貧乏もお金で首が回らなくなるんです
ぼくの身の周りにも メジャーで音楽やってて
すごくぼくらからすれば何億って単位で稼いでる
ミュージシャンもいますけど やっぱり彼らと接していて
友達として接していて 「大変じゃのぉっ」てすごい思うんですよ
そのお金で食ってる人たちが何百人もいて
じゃたとえば選挙に出たいっていう思いがあっても
でも選挙なんかに出て政治に足突っ込んだら 自分はいいけど
今まで支えてくれた何百人の生活が反故にされてしまう と
そういうので首が回んなくなってくるんですよね
だからお金って あり過ぎてもなさ過ぎてもいけないんだなって
すごい思わされるんですけど
嘘を吐いてしまう人 あるいは何かがあって
色んな運命の引き回しで人を殺めてしまう人
悪さ働いて警察に捕まる人――いるはいるんですけど
ぼくらは今それをやっぱり許して 包摂して
仲間になっていかなきゃいけないと思うんです
ましてや 東電とか 自民党とか “敵”じゃないんですよ
吉田所長が数日前に亡くなられましたけど
もちろん彼も事故が起きるまでは原発を推進してきた張本人で
ぼくらからすればずいぶん高額な給料を受け取って
金ない金ないって言いながら
ぼくらよりはずいぶんいい暮らしをしていたはずです
だけど 事故がいざ起きた時に あの体制の中で
政府や東電に対して彼が現場から発し続けた叫びは
やっぱり多くの人の思いを代弁してたんですよね
「ふざけるなよ」って
「現場がどうなってるのか見てみろよ
もっと人が死んじまうだろ」って
叫んだ彼の叫び
でも放射能が何かを おそらくよーく理解した人が
その現場に張り付いて 文字通り 被ばくして
亡くなったと思うんですね
だけどその事実すら 彼の大腸がんは
放射線の影響ではないという発表になってます
これに対してぼくたちは 怒るのは簡単だし
悲しんで泣くのも簡単なんですけど
なんかそれじゃ先に進まないってのも
よく分かってきたんですよね
怒りを持って原発を囲んでも 怒りを持って国会を囲んでも
やっぱり何も変わらない
じゃ どうしたらいいのかなって時に ホントに
たとえば 安倍さんみたいな人と会って話して
改心してもらうしかないんじゃないかなって思うんです
神道の言葉でね 「悪を憎まず改心させる」って言葉があって
ぼくはすごい好きなんです
何が悪かと言ったら 争う心 敵を作る自分の心こそが
敵を作るんだなって とくに選挙に出てからすごく思ってます
だから
「洋平くん 立候補 命がけで大変だね ありがとう」
って言われるんですけど そんなに命がけかな?って
ただ選挙に立候補するっていうことが
何でそんな命がけなんかな?
言いたいことを言いたいだけなんです
言いたいことを言うのは自由なんです
現にぼくは今その自由を正式に勝ち取って
この表記があったら日本国土のどこでも
ぼくはこうやって演説ができるという
17日間の権利を得たんです
皆が千円 五百円 一万円出してくれた600万円を国に預けて
おかげさまでぼくは今ここに立って自由に喋れる筈なんです
だけど 選挙が終わってからのぼくの自由は保証されてません
言うこと言いたいだけ言わした後の
ぼくの明日の自由は保障されてません
ぼくこれはおかしいと思うんです
なぜ政治がそんなに物騒で
おっかないものじゃなきゃいけないの?
マツリゴトでしょ?って
ぼくはだから そういう実態が
多くの市民を政治から遠ざけてきたし
それをまた巧いこと利用して さっきみたいな話を
つるつると通してきたのが 今の日本の政治の
よくないところだと思ってるんですよ
それで最終的に何が言いたいか
何がこの状況を生み出したのかってことなんです
“ファシズム”っていう言葉がありますけど
まぁヒトラーとかナチスに代表される
あるいは戦時中の大日本帝國に象徴される“ファシズム”
あれは何がファシズムなのかというと
これも定説でよく言われるんですけど
ファシズムっていうのは
国家が民衆に押し付けるものではないんです
大体 民衆の自発的な自粛のムードから
云ってならないこと やってはならないことが
どんどんと連鎖して生まれていって 皆がどんどんと
口を噤んでいく現象がファシズムなんですよ
ぼく 今の日本て 平和的で自由な民主主義の上に則った
とても巧妙なファシズムに陥ってるような気がするんですよ
だから ぼくが何か口火を切ってこうやって口を開いたら
皆どうなるかな?と思って
事故が起きる1年ぐらい前から 何かすごい胸が騒いで
反原発の運動にも首をつっこできたんですけど
ま いくらわめいても騒いでも
「いやぁ 洋平くん 政治に行っちゃったね~」
みたいな空気が多かったんですね
だけどぼくが現場に行って――最初はみなさんと一緒です
ニュートラル気取って 祝島に行って そこで見たものは
千年間 地引網も使わず 一本釣りにこだわり続けた漁師達が――
それは何故か?生態系とのお付き合いだからです
獲り過ぎてはいけないということを
千年守ってきた人たちにすれば
3キロ先の沖合に原発が建つ そこから温排水が流れ出て
海の温度が7℃上がる 生態系が変わる
それは到底容認できることである筈がないんです
で その島と その島が属する上関の町を お金ぶち込んで
人間までぶち込んで いっぱい引っ越しとかさせて
30年かけて じわじわじわじわ分裂を起こして
バラバラにしたんですよね 中国電力さんは
でも実際 中国電力の社員さんでも
その実態を知っている人は非常に少なかった
そしてそこにマスメディアが来ないんです
巨大なね もうなんかタイタン的な
あのホテルのビルぐらい大きな感じの巨大な工事台船が
ぶわぁ~っと迫ってくるのを 排他的海域で 水域で
ただ漁をしているだけだという法的なギリギリの建前の中で
70代のおじぃ達が
小っちゃな漁船で体当たりして止めてるんですよ 船を
そうやって一日 一日 時間を稼いで どうにかして
埋め立て工事をさせまいとして30年
もう人生のすべてはこれとのお付き合い 500人の島が
それを見た時に ぼくの中で中立を気取るっていう心は
一瞬でやっぱ瓦解して どっちが正しいか
火を見るより明らかだったんですよ
やっぱりこの人たちの想いの方が 大事にしたいと思ったし
なぜマスメディアがここに来ないのかも
とても不思議だったんです
で その思いも一生懸命伝えたかったんだけど
どうにも他の情報――楽しみ 快楽とか
他の情報が先回りして行ってしまうんで
ぼくの声は小さかったんですね
で 祝島から帰る船の上で 本当に皆にも
一回この船に乗って来て欲しいって思ったんです
一人一人がメディアになって伝えてほしいなって
その頃のそういう思いが色んな発端なんですけれども
今回ぼくが選挙に立候補するにあたって
ネット選挙が解禁になったということで
Twitterを使って 選挙に立候補した人間が何を思うか
どういう状況に置かれるかを
つぶさに伝えていこうと思ったんです
ぼくに起きてることを 共時的に皆に体感してもらうことで
感情が湧くはずなんです 感情が湧かないと
やっぱ動けないから
それで選挙に出てみた
今まで政治が疎い 疎かった・・・ナンダロナ
”疎ましい”と思ってた皆さんが 思いのほか
今このぼくのアクションを待ってたんだなって
初日の吉祥寺から 人だかり 黒山の人だかり
(会場から歓声 拍手)
ものすごいチカラもらうし
世界一高い600万円の供託金を集めるのに
3か月前 北海道のニセコを出発して
ほとんど家にも帰らず日本中をツアーして
皆からお金集めてもらって やっと選挙にエントリーできて
もう選挙が始まる初日には もうぼくの声出なくなってて
どうなるかなと思ったら もうこの状態がどこに行っても起きてて
何かが違うチカラが湧き出てきてるんですよ
ぼく でもこれが“クニヅクリ”だと思うんです
現にぼくらはもう今やってるんですよ
こうやって集まって 皆の顔確認して
「ああ 俺は孤独じゃない」
「間違ってない」
「ヨシ!」
日本全国一億人じゃなくても こういう感性の人間が
120万人ぐらいはいるんじゃないかなっていう
希望が湧き始めたんです
(会場「おるおる」「おるよ!」「おるわいや」と拍手と歓声)
おるわいや!!
参議院議員選挙の比例区は 120万票獲ったら
大体一議席取れます
つくづく思うんですよ
100万枚CDを売るチカラは
愛や平和について歌ってるCDを
100万枚買う人がいるなら 余裕で
一人の議員を生み出せるんですよね
長年やってきて 本当に 音楽だけじゃ世界は変えらんないってことを痛感してきたんです だけど こうやって選挙に出てみて 皆が空気を作ってくれて ここへ登る時に やっぱり音楽がないと 世界は変えられないとも思うんです
(会場 歓声)
文化の力ですよ
もっと平易に言ってしまえば “愛”です
孫や子まできれいな海や川を残したい
山を残したいっていう愛情が文化を生んで
そういうものがマツリゴトやクニヅクリの根幹にないと
やっぱり経済は暴れますよ
だけどその経済を暴れさしてる経団連のオジサン達だって
もう 首は締まってます
(首を絞めるジェスチャーをする)
何万人ていう社員抱えて 生活抱えて
で 自分が立候補してつくづく思ったのはね
今まで俺は・・・ナンダロナ こう
“ただ石を投げてきた”んだよね
『原発ハンターイ!』
『お金なんかキライじゃ ボケ!』
『ファッキュー!』つって
『フザケンナー!!』って
『政治家!!ヲイ!!』つって
で 自分がこの立場になってみると
そういうことを言われた時にどれだけ空しいか
で 政治家が皆ね 隈(くま)作って
議会で寝てるのが分かってきた
寝るわ!(笑)
こんな一人の人間だけが
ボロ雑巾のように引きずり回されて
だからね 政治のシステムも 議会のシステムも
ぼくらに沿ったものにもう変えなきゃいけないと思います
とても慎重に
その為に徹底的に話し合うんですよ
じゃあ 話し合いたい時に――
ぼくだってね まぁ何回かありましたけど
「おまえ ふざけんな こらぁ」
っていうのが出てきたら
“ふざけんな こらぁ”って思いますよ
その態度じゃ話し合いになんないです
ぼくつくづくほんとに――このぼくですらッスよ
ホテルの前 公安さんが一晩中見張ってたり
渋谷で人間が何千人も集まったら
昨日は3人ぐらいだった公安さんが20人ぐらいになったり
ナンカよぉ分からんし ナンカ胸騒ぎするし まぁ離婚しとっても
家族はおるし 子供もおるし 大丈夫かなぁ?って
気持ちにさせられるんスよね
ましてや一国の首相になんかなっちゃったら
家族 友達 色んなものに対する思いもあるし
あの 主義主張は全然違うんだけど いやぁ
たぶん今安倍さんに会ったら
「お疲れ様です」って
心から言っちゃうと思います
でもそのスタンスから ぼくたちの意見を雑ぜてくれと
あるいは あなたに今できてないことを手伝えるよって
いうスタンスで 皆でね 国会に行けばいいと思うんです
もうゲートとか裏門とか封じ込めたり
石つぶてを投げるのではなくて
そう言えばね
デモ 嘆願 陳情 院内交渉 色々やってきたけど
一個だけ自分が行使してない
一人の国民の権利があったんですよ
それが30歳以上は参議院議員選挙
25歳以上は衆議院選挙に出れるっていう権利だったんです
あ もうこれ使おうと思った
たぶん俺の仲間たちは 選挙に必要な
最低限2千万円ぐらいのお金は
俺にカンパしてくれると信じて
出てみたんスね
したら 物騒は物騒なこともあるんですけど
めちゃくちゃ楽しい! 仲間だらけだし 毎日友達が爆増していくし
これ選挙終わっても ぼくたちめちゃくちゃ色んなことできるよ
もうすでに・・・
(会場「YEAH!」「確かに」)
このチカラで何でもできる
「一人の若者が国会に行ったぐらいで何ができるんですかー」って
(会場「何もできる!」)
言ってくる人もおりますよ
ぼくも時にね そう思ったこともある
会派作ったり 派閥作って
多数決でやんないと変えらんないだろ
俺が一人行ってひねりつぶされるのを
皆に見てもらうために行くのかな?って
でもやっぱ考えた時に違うんですよ
ただ立候補しただけでもこれだけの求心力を得られるのなら
ぼくが当選して国会に行ったら その求心力を利用して
日本中の人たちがまた立ち上がる
市民がですよ 民衆が 国民以前に一人の人間である皆が
ちゃんと自分の権利を声に出す勇気を出せると思ったんです
ぼくはフラッグ立てました
このフラッグを倒れないものにするには 6年間 当選したいんです
皆の目を覚ますためだけに立候補したんじゃないです
国会に行って仕事がしたいんです
一応 早稲田大学の文学部出てるんで
ものの覚えは早いんですよ 言葉の
5倍ぐらい早いッスよ 平均よりは
だから 今ぼくに具体的な政策を語れと言われても
一応9か条の政策は考えて出しました
これはお題目です
そこに紐付される具体的な案は 皆で考えたいの
6年間 皆で徹底的に勉強して 思いをぶつけるだけじゃなくて
伝える方法も学んで 変えたいんです
政権を打倒する 日本をひっくり返す じゃなくて
ぼくらの人数分 ぼくらの色に
ちょっと染めさせてほしいんですよ この日本を
なぜか?
特にバブル以降の時代に育ったぼくらの世代ってのは
もちろん 年齢じゃないんですけどね 精神的な若さとかってのは
皆一緒なんですけど お金がなかったもんで お金がなくて
どうやって豊かになるかをすごい必死に追及してきたんですよね
だから お金持ってる人たち 権力持ってる人たちが
知らない豊かさをいっぱい持ってます
見えない富でジャラジャラですよ
ジャラジャラ!ナンボお金積んだってね
自分で作った野菜よりうまい野菜は 買えない!
たとえばそういうことをカストロは分かってたッスね
キューバ
彼は家庭菜園を国策にしてます
ま 事情はあって アメリカが経済制裁で
農薬も薬品も何も入ってこなくなったんです
したらアイツら困るじゃろうと思って 断ち切ったんですね
ところが じゃあしょうがないっていって
国策で家庭菜園を奨励したところ 自給率が猛烈にアップして
今キューバに行くと 薬局っていうのはなくて――
これ見聞ですよ ぼくまだ行ってないんで
是非あの国費で行かせてください キューバに 研修に――
ハーブ薬局があるんですよ
ぶわ~~っと漢方屋さんみたいに瓶の中に色んなハーブが
薬品が入ってこないから ハーブの知恵っていうのが
ものすごく発達したんですね
まぁいま日本では「ホメオパシー」とか言うと また
“スピリチュアル”って言われちゃいますけど
ま ぼくの意見としては“スピリチュアル”じゃなかったら
何の霊長類なんだって思ってんですけどね 物心両方がないと
(会場の声「でもよ~ カストロはゲバラを裏切ってから 逃げやがったじゃねーかよ」)
カストロはゲバラを裏切ってから逃げた?
(会場の声「あいつも悪い奴じゃねーか」)
それは 誰に聞いたの?
(会場の声「それは本で読んだんだよ」)
本で読んだ
誰が書いた本?
(会場の声「誰って あの~」)
持ってきて 今度
それ 俺の聞いた話と違うから
(会場の声「俺 あの あれ あれ」)
ごめん これはね 時間が許されてるのは限りがあるから
後で “ウコイタク”しよう
アイヌの言葉で “チャランケ”って言葉があるのね
“チャランケ”っていうのは 戦争を避けるために
部族同士がね 最後の戦争寸前ていうところで
部族長同士が徹底的に話し合う 言葉の粋を尽くした
言葉の戦争のことを“チャランケ”って言うの
それはなんでか?
殺し合いを避けて お互いの和を取った答えを
最後にどうにか探すための“チャランケ”っていう方法があって
ぼくはそれをけっこう今回の選挙で
キーフレーズとして使ってきたの
“チャランケしたい”
国会を“チャランケ”の場に戻したいし
“チャランケ”したい相手がいっぱいいる
これもう少し平和的な話し合いの意味で使ってたんだけど
OKI DUB AINU (BAND)のOKIさんに
「洋平 チャランケってどういう意味かおまえ分かってるか」
って言われて
「めちゃくちゃ物騒な言葉だぞ」って
「おまえもうそのチャランケの使い方やめろ」って言われて
でももうポスターも何万枚も刷ってしもうたし
どうしようと思ったんスけど
じゃあそれをぼくの言いたいニュアンスは
何て言うかっていうと
“ウコイタク”って言うらしいんですよ
より平和的な対話 じっくりと
たとえば今回三宅洋平くんていう友達が選挙に出るんじゃけど
今までずっと自民党応援してきた親父と膝詰めて
「原発どう思う?」
「核廃棄物の最終処理どうする?」
「まだ技術が確立されとらんけど原発増やしていいんかな?」
あるいは地球環境が今もう
あと5年くらいでエコシステムが崩壊しようとしてる中で
「年間1100兆円もミサイルや鉄砲や戦艦にお金使ってる暇
あるんかいな?」って
膝詰めてじっくり話すことを“ウコイタク”
俺はOKIさんに
「おまえ“チャランケ”どういう意味で使ってんだ 大丈夫かおまえ」
って言われて
「おまえ“国会に行ってチャランケしたい”って言ってるよな?」
って言われてね 一瞬考えたんスよ
それはしまったなぁと思って
皆にしてほしいのは“ウコイタク”
だけど ふって考えてから
「うん 俺チャランケしに国会行きたい」とも思ったの
平和的な対話から もう争い寸前のとこまでの
絶対争いを避ける激しい議論 “チャランケ”
ぼく達人間は言葉の生き物だから
平和を作るためには言葉が必要
だから皆で言葉を勉強する必要があるし
今の日本の教育制度の中で もう一回 国語を見つめ直したいし
それから英語と日本語だけじゃなくて
三つめの視点を持つことがすごい大事だと思うから
小学校のうちから第三外国語までやったらいいと思う
脳みそってのは 9歳までに言葉を覚えるんだよね
だからさ もう幼稚園か小3ぐらいまでの間に
好きな第3外国語を選んで
――ドイツ語でもスペイン語でもタガログ語でもいいから
そうすると三つの視点ができて 世界の見方も大きく変わる
何よりもパスポート一個持って 世界のどこへでも行ける子供達がいっぱい生まれたら 俺はそりゃもう 日本にとって無形のものすごい財産だと思うのね
(会場から拍手)
そういうことを達成するのに そんなにお金いらないんだよ
で 沖縄行くと基地の交付金てのがあるんだけど
まぁ 基地を置かせてもらってますと
日本の基地の70か80%は沖縄にあると
これは自衛隊と共有の米軍のやつとか
米軍のみとか自衛隊のみとかで
ちょっと割合変わってくる話なんですけど
まぁ ほとんどの基地が沖縄に寄せられてるのは事実です
その見返りに 各町々に毎年何千万か何億かお金が落ちる
これの使い方も全然なってない
結局 ぼくからすればね 意味のない工事に使って
また内地の業者にお金が戻ってくるようになっちゃって
沖縄の中で経済が回り切ってないんだよね
そりゃあそれで今それで食ってる人がいるから
すぐに変えるってわけにいかない
その質をどうやって変えていくかを
延々話し合っていく必要があるんだけど
そこを彼らを責めちゃいけないんだよ
だけどね ぼくが今住んでる本部町っていう1万人の町で
毎年10人の小学生を作文書いてもらって
『ぼくが行きたい国』っていう作文を書いて
優秀な子10人に夏休みそこに留学する
っていう奨学金制度をたとえば立ち上げるのに
1千万もかからんと思いますよ すぐできる
で ぼくが国会に行って ひとつのフラッグを立てる
求心力と渦を作る
このひとつの意識の部族の意見を代表しに行く
後に続いてほしいのは 地域の議会に
ぼくらみたいな人間が出てほしいんです
1万人の本部町だったら 400票獲ったら議員になれるんですよ
月に26万ぐらいの給料も出る
そういう人が日本中でいっぱい出てきたらいいなと思って
で 見渡せば タワーレコードもヴィレッジ ヴァンガードも
HMVもない町で ぼくみたいなインディーでやってきた
もうメジャーにバイバイしてずっとインディーでやってきた
マニアックなヤツを 一晩に小っちゃいハコで100人呼び集めたり
ちょっとそこら辺の広場で
千人規模のフェスをやったりできるオーガナイザー
そういう人たちにぼくは支えられてきて 今思うのは
「いや こいつ議員になれるな」
「この町で千人集められる奴は すぐ市議会に出れる」
もう目ぇ付けてるやつがいっぱいいるの
文化と行動力を持ったちょっと不躾で風体の悪い奴ら
でもね ちょっと刺青が入ってるからって
お風呂に入れてもらえないとか
そういう阻害される痛みを知ってる人ってのは
いい大人になるとね 半端なカタギより全然優しい
(会場の声「そうだ!」「そうだそうだ!」)
全員がそうなれって話じゃないよ
でも何割かもうそういう人がいるんだから
俺たちは悪い人間じゃないよってことを証明しに行きたいし
そしてそれを口に出した時にもう一回自分の生き様も問われる
で ぼくらがこうやって語り合った時に
自分の論説の何が足りないかも分かってくる
ぼくは文系の出身だったから 原発のことを通して
ものすごく科学も勉強し始めたんだよね
で 反省したことが一個あった
特に事故の後
すごく感情的に原発に反対してた
それは科学を知る人たちからすれば
すごく幼稚な言説だったんだよね
(2へ続く)
Produced by NTU
書き起こし by Eri
書き起こし by Eri
監修 by Taka
0 件のコメント:
コメントを投稿